残念なことにトレーニングやレースは100%安全というわけではありません。
体を酷使するので意外と簡単にオーバーワークになってしまうのです。
ランニングは安全そうなスポーツに見えますがケガの発生率は高いのです。
例えばランナーの2人に1人の割合でランニングを一時中止しなければ
ならなくなったり、医者に通わなければならなかったり
あるいはその両方が必要になるほど重症の障害を負っているのです。
これらの障害のほとんどは自分で招いたものと言えます。
競争相手からの一撃(サッカーで起きるような)が原因でもなければ、
偶然のアクシデント(スキーで隠れていた岩にぶつかった時のような)の
結果で起きるというわけでもありません。
高い障害発生率を招いているのはランニングのストレスそのものなのです。
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医学的コンディションという観点から言えばランナーの成長を
遅くしたり妨げたりする原因の多くはスポーツドクターが
“オーバーユーズ”と呼んでいる現象です。
それは大きなストレスを処理できるほどきちんと
コンディショニングされていない体を消耗させ過ぎてしまうことを指します。
しかし、そうだとすれば希望がもてます。
なぜなら自分で故障を引き起こしているのなら自分で防ぐこともできるからです。
ランニングに関係した故障のほとんどは神の怒りにふれて試練として
与えられたものではなく、練習のし過ぎと明らかな警告サインに対して注意を
払わなかったことによる当然の結果だと言えます。
このようなトラブルを避けるかどうかを決めるのはあなた自身です。
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小さなストレスを適量与えると、体はより強くなることで適応しようとします。
しかし投与量が多すぎると、体は対応できなくなるのです。
そして“疲労困憊”状態に陥り、身体的故障を引き起こしやすくなります。
したがってトレーニングの秘訣は、体を鍛えることのできる程度の激しい練習をしても、
体を壊すほど激しい練習はしないということになります。
同じような練習でも、その量によってプラスにもなり、マイナスにもなるのです。
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それでは、どうしたら適量を知ることができるのでしょうか?
対応できる範囲内の成功や失敗であれば比較的簡単にわかります。
ケガや故障をすることなくパフォーマンスが向上したなら、
そのストレスにはうまく対応できていると考えてよいでしょう。
しかし、いかなる理由にせよストレスの負荷が
大きくなり過ぎると軽い特有の症状が現れるようになります。
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軽い特有の症状が見られたら早急に予防処置を施さないと、
より大きなトラブルを引き起こす危険があります。
これらのシグナルに対する感度を高めておきましょう。
素早く察知し、原因を調べ、対処すればトラブルの芽が
大きくならないうちに刈り取っておくことができるのです。
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ケガや故障の予防にはさまざまなストレスの削減や除去も有効です。
もっとも柔軟に対応できるストレスの一つはトレーニングの強度でしょう。
より大きなトラブルを起こしそうなシグナルに一つでも
気づいたらトレーニングの内容を調節して下さい。
<まとめ>
○ランニングに伴う多くの障害は自分で引き起こしているということを認識する
○走り過ぎを知らせる警告サインを見逃さない
○練習するより休養を取る方が自分のためになる日もあることを理解している
○体が故障した時は、休養が最良の治療手段であることを知っている
○ランナーが最も注意しなければならないのは
他でもない『車』だということを真面目に受け止める
「ランナーメンタルトレーニング」 ジョーヘンダーソン著
山地啓司 監訳 ・ 渡植 理保 訳 大修館書店 P146~148
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ビギナーからシリアスランナーまで読み応え抜群の一冊です。
「ランニングをこういう視点から切り取りますか…」というお話が
たくさん入っているのですが、今まで自分には無かった視点で面白い。
ケガや故障で走れない時に一読してもらえれば
モチベーションを下げることなく、気持ちも新たに走り出すことができるでしょう。
私が特に気に入っているところをご紹介させていただきました。
ランニングでのケガや故障は『天から降ってきたもの』という考えでは
長く楽しく走り続けることはできません。
ランナーである以上、自分の身体には責任を持ちたいものですね。
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